子育ての集大成とも言える子供の就職活動。ついつい心配になってしまって、あれこれと口を出してしまう親御さんも少なくないのではないのでしょうか。
しかし、就活中でナーバスになっている子供にとっては、親御さんの一言がプレッシャーになってしまうこともしばしばあります。
この記事では、就活中の子供に親がかけてはいけないNGワードについて、ご紹介します。

NGワード1 就活大丈夫なの?

子供の就活が不安になり、親の不安を晴らすために発する「就活大丈夫なの?」には要注意です。
就活がうまくいくかどうか一番心配しているのは、親ではなく当の本人です。
安易に「就活は大丈夫なのか」と聞くことは、子供を追い詰めてしまうことに繋がります。子供の将来を思っているからこそ、自分の不安を子供にぶつけるのではなく、一歩引いて見守ることが大切になります。

NGワード2 ◯◯さんの所の子は、大手企業に内定したんだって

大手企業などに早々に内定した他の就活生のことを槍玉にあげて、子供の就活が上手くいっていないことを責めるような発言も考えものです。
「もっと早く対策していれば、今頃内定取ってただろうに・・・」「ちゃんとやっていないから、今こんなに苦労しているんでしょ」というように、親なりに子供に思うことはあるかもしれません。しかしだからといって、子供の至らなさを責めてもそれがプラスになることはありません。
実際、内定を獲得するのが遅くても早くても、入社後にそれが何らかの影響を及ぼすことはありません。極端な話、大学卒業をする日までに内定があればそれでいいのです。内定の出るのが早い・遅いは関係ありません。広い心で、子供の就活を見守りましょう。

NGワード3 お前は◯◯だから、この企業/業種に行くといい

「お前はおとなしい性格だから、営業ではない仕事に就くといい」というように、親が子供の就職先を限定するような発言にも要注意です。
親としては、人生の先輩として親切心でアドバイスしていると思います。しかし、子供の行きたい企業と親が行かせたい企業が一致していない場合は、子供に親の希望を押し付けてはいけません。子供自身が「ここに行きたい」という風に納得感を持って就職先を選ばないと、面接でも志望の意思が見えてこず、落とされてしまうことになります。また、運良く内定を得られたとしても、入った会社に馴染めず、すぐに辞めてしまいかねません。

NGワード この資格を取ったほうが良いよ

「この資格(TOEIC、宅建など)を取ったほうが良いよ」という風に、就活に際し、子供に資格の取得を強制するのもよくありません。
多くの方が勘違いされていますが、就活において資格はあまり重視されません。結婚相手を選ぶ際に、TOEICの点数よりも人柄を重視するのと同じようなことです。
資格を勉強するのに時間を割くくらいだったら、もっと他の就活対策に力を注ぐべきです。資格はあればいいけど、なくても問題なし、といったくらいの位置づけです。

まとめ

子供の就活について親ができることは「金銭的に支援する」ことくらいです。
中には「昔会社で採用をやっていたから、就活のことは分かっている」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、就活事情は毎年のように毎年のように変化しており、昔採用をしていたときの状況とは大きく変わっている可能性があります。
実際に「昔会社で採用をしていて、就活のことは分かっている」とおっしゃっているお父様の息子さんが、塾に来たことがありました。
息子さんはお父様に教わったとおりに就活を行っていましたが、その対策は就活のプロである者から見ると、的外れなものでした。
一般的に親は、子供が就活に集中できるだけの金銭的支援(交通費や食費等)をしてあげるのが無難だといえます。
ぜひ、広い心でお子さんの就活を見守ってあげてください。