就活の準備はいつから始めるのが一般的なのでしょうか?
子供の就活のことをもっと知りたい親世代向けに、3つのパターンに分けてご説明します。

1.大学3年(修士1年)の夏休み前から準備を始めるパターン

時間が確保できそうでしたら、この時期から就活準備を始めるのとよいでしょう。就活準備は早ければ早いほど有利になります。夏休みに開催される企業のインターンシップに応募してみるのがベストです。理由は二つあります。

■就活の流れを確認できる

一つ目は、「就活の流れを確認できる」からです。インターンの選考では「書類選考→面接」の流れが主流です。会社によってはグループディスカッションなどもあります。そのため、就活の選考のおおまかな流れが、インターンを応募することによりわかるのです。

■会社に入ることで企業研究や職種研究を深めることができる

二つ目は、「会社に入ることで企業研究や職種研究を深めることができる」からです。特に、職種研究については、自分の適正に少しでも気づくきっかけになります。職種に関するイメージを我々は持っていますが、意外に実際の業務は思ったのと違うことがよくあります。

例えば、マーケティングのインターンシップに参加したとして、当初はマーケティングだと統計や商品の技術理解力が必須だと思っていたが、しかしインターンを通して、統計のような学問的な領域は求められておらず、技術理解力も思ったほど必要ない印象を持った。そのため、職種を再度検討し、別の職種で仕事することになった、ということも起こりえます。このように職種研究に時間を割けるため、この時期から就活の準備を始めることを強くお勧めします。

2.大学3年(修士1年)の秋から準備を始めるパターン

この時期から始めると余裕が持てます。就活解禁前までに取り組みたいことをこの時期から始めるとよいです。解禁前に取り組むべき2つのことについて紹介します。

■採用テスト・適性検査対策

まずは採用テスト・適性検査対策です。適性検査は英語、数学、国語、性格、稀に理科社会の問題から成り立っています。もちろん、大学で使わない内容が大半です。忘れかけている内容が多数でしょう。数学の公式などを再度復習して活用し解けるようにしましょう。

■学生時代頑張ったことの整理

次に学生時代頑張ったことの整理です。これは面接でも問われますし、エントリーシートでほとんどの企業が問う内容です。ぜひ、学生時代頑張ったことを整理してください。その時、重要なのはなぜそのことを取り組んだか、また挫折をどう乗り越えたか、その2点について十分、まとめ上げることでしょう。なぜなら企業が知りたいことであるからです。前者により、本人の価値観や考えをしり、後者により仕事ができそうな人かどうか、その点を探ってくることが考えられます。

3.大学3年(修士1年)の年明けから準備を始めるパターン

遅くとも大学三年生の3月(就活が本格化する前)の3ヶ月前、つまり年明けからは就活の準備を始めてください。就活の準備として、適性検査対策や学生時代の取り組みに関する整理だけではありません。スーツや証明写真の準備、成績証明書の手配など取り組むべきことは山ほどあります。就活解禁と同時に説明会が増えて、急に忙しくなります。そのため、この時期から準備を始めるようにしてください。

また、この時期には準備を始めていてほしいのには理由があります。企業のリクルーター(採用活動をお手伝いする社員さん)がこの時期ぐらいから動き出すからです。学生と接触する機会を多く設けられます。企業研究セミナーなどが開かれ始めるのです。そのため、この時期にセミナー参加などをすると、就活解禁の時に右往左往せず取り組めるでしょう。

まとめ

就職活動を始める時期は人それぞれですが、早めにはじめればはじめるほど有利になることは間違いありません。
お子さんが就職活動を始めていないようでしたら、声をかけてみるのも一つの方法です。