「就活のピークを過ぎているのに、娘・息子は内定を獲得できていない、もう行きたいような会社の求人もなくなってしまった・・・」
このように、娘さんや息子さんの就活が失敗したとき、親はどうするべきなのでしょうか。
就活塾キャリアアカデミーに在籍する筆者が、体験をもとにそのようなときの対応についてご紹介します。

「就活が失敗」とはどういうことなのか?

まず「就活が失敗」とは、どういう状況なのでしょうか。

周りの同級生は内定をもらい就活を終えているのに、自分の娘や息子は内定を一社も獲得していない状況であるなら、「就活は失敗だ・・・」と思ってしまうかもしれません。
しかし、ご存知の通り、いわゆる一流企業に早々に内定をもらっていたとしても、幸せな人生を送ることができるとは限りません。誰もが羨む企業で働きながらも、激務で疲弊し、心を病んでしまう人もたくさんいます。
また、内定が出る順番の早い・遅いは、入社後に影響することはまずありません。
大切なことは、本人が納得できる内定を獲得することです。たとえ就活が長引いたとしても、最終的に「納得の内定」を取れさえすれば、就活は成功したと言えます。

就活はやり直せる

「新卒での就活は人生で一度だけ」と言われることもありますが、実際はそうとも限りません。
就活塾 キャリアアカデミーには、納得の行く就活をすることができず、大学卒業を1年延長して、来年再度就活をすることに決めた「就活留年生」が毎年一定数在籍しています。受講生全体の約15%が就活留年生で、その割合は年々増加傾向にあります。
就活留年を検討している方は、就活留年が就活で不利になってしまうのではないか、と心配されます。しかし実際は、皆さんが気にするほど就活留年は不利になりません。重視されるのは、「就活留年をした」という事実よりも、「就活が上手くいかず、留年をしてしまった」という不利な状況をどのように乗り越えたか、ということです。企業は、不利な状況を乗り越えた経験を持っている就活生を欲しがっています。逆境を乗り越えられた人は、仕事で必ずぶつかる困難にもめげずに立ち向かうことができる、と考えているからです。
考え方を変えれば、「娘・息子の就活が上手く行っていない」ということは、娘さん・息子さんが困難を乗り越え成長できるチャンスを得た、とも言えます。

大事なのは「覚悟」

就活留年は捉えようによってはチャンスですが、就活留年すれば必ず就活がいい方向に行く、というわけではありません。

経験上、就活留年をして上手くいく人は、去年の失敗の原因を分析し、同じ失敗は繰り返さない、という気持ちを持って就活に挑む人です。逆に、「親も留年していいって言ったから、なんとなく就活留年した、、、」というような気持ちの人は、1年間の就活留年生活に耐えられなくなってしまうこともあります。
就活留年をするならば、親も子供も「絶対に次の就活は成功させるぞ」と覚悟を決めてください。絶対に就活を成功させたい、という強い気持ちを持てれば、就活留年をして納得の行く就活をすることができるでしょう。
しかし、就活留年をするタイプの学生さんは、なかなか就活に対して強い気持ちが持てない方が多いことも事実です。就活に対して強い気持ちがあれば、現役で就職を決めることもできていたと思います。就活留年をするということは、「働くこと」または「自分の人生」に対してわだかまりを抱いており、今ひとつ就活に一生懸命になれなかった、ということのあらわれだとも言えます。
よって、娘さんや息子さんが就活留年することにしたならば、一度、「自分はなんのために働くのか」「自分の人生はどのようにしていきたいのか」ということについてじっくり考えることを促すことをおすすめします。よく考えて、自分の中で腹落ちすれば、きっと就活にも覚悟を持って挑むことができるようになります。

就活留年生こそ「就活塾」を活用すべき

就活留年生こそ、就活塾を利用することをおすすめします。就活塾では、「自分はなんのために働くのか」「自分の人生はどのようにしていきたいのか」について、就活のプロたちと話し合って考えることができます。一人で考えるとこんがらがってしまいがちな問題については、プロの手助けを借りることで、行き詰まらないで済みます。
また、就活塾には、就活留年をしている受講生が複数在籍していることが多いです。留年すると大学では孤立してしまうことが多いですが、就活塾では仲間を作ることができます。

筆者の在籍するキャリアアカデミーでは、親子で行ける無料面談体験を実施しています。娘さんや息子さんの就活について、ぜひご一緒に相談に来ていただければと思います。