就活中の子供のことを何かと親は心配してしまうものです。
親は就活中の子供へどのように接すればよいのでしょうか?就活塾キャリアアカデミーでは、今まで多くの就活生とその親御さんのお話を伺ってきました。その経験をもとに、今回はよくある4つのケースに分けてご紹介します。

目次

ケース1 選考で落ちてしまい落ち込んでいるとき
ケース2 バイトばかりしているとき
ケース3 子供の志望業界・企業に賛成できないとき
ケース4 スマホをいじったり、遊んでばかりで就活が進んでいないと見受けられるとき

選考で落ちてしまい落ち込んでいるとき

志望企業の選考に落ちることは、とても辛いことです。志望度が高い企業ならなおさらです。
しかし、就活は企業との「ご縁」が大切です。点数至上主義の受験とは違い、ときには努力だけではどうにもならない部分もあります。
企業に入社したい熱意がありたくさん準備してきた就活生が選考に落ち、試しに受けてみたあまり準備していない就活生が受かることもよくある話です。落ちたのは、企業の求める人材と自分が違っただけの話です。探し続ければ、必ず自分とご縁がある企業は見つかります。
就活生は選考に落ちると、自分が否定されてしまったような気になり、意気消沈してしまいます。そんなときこそ、親は明るく、「きっと自分に合った企業が見つかる」と励ますことが大切です。

バイトばかりしているとき

子供がバイトばかりしていて、就活をする時間がないようで心配、というときは、子供に「なぜバイトばかりしているのか?」理由を聞いてみましょう。
お金を稼ぐことが目的なら、就活中は親から支援をすることも選択肢の一つです。スーツ代、交通費、隙間時間に入るカフェ代、履歴書代etc…就活はお金が意外とかかります。また、就活期間の半年~1年を本気で頑張るかどうかで、その後の生涯年収が何千万、何億と違ってきてしまいます。バイト代を稼ぐ代わりに何千万もの生涯年収を失ってしまうのは、惜しい話です。
もし、子供がバイトをしている目的が「人手が足りない、重要な役職を任されて休めない」というものだった場合は、今後の働き方について子供と話し合ったほうが良いかもしれません。与えられた仕事を一生懸命頑張ることは、大切な素質で就活でも評価されます。しかし、その素質のせいで、やるべきタイミングでやるべき就活準備ができないなら本末転倒です。親は、バイトのシフトを減らしてもらえないか、今後の働き方をバイト先と話し合うように子供に提案してみることができます。社会人への第一歩として、任せられたことを一生懸命やりことはもちろん重要だけれども、優先度の高い仕事のためにスケジュールを調整するのも大切、ときにはNOということも必要だ、ということを子供に伝えてみればいかがでしょうか?

子供の志望業界・企業に賛成できないとき

かつては、大手企業に行くのがよしとされる風潮がありました。しかし今となっては、社会の変化が加速しており、大手の企業であっても将来安泰であるとはだれも保証できません。
AI等の技術革新が止まらない今、まずは、親の価値観をアップデートし、最近のトレンドについて勉強することが大切です。
子供が何をやっているのかよく分からないベンチャー企業や創立間もない企業に行きたいと言っても、その意思を頭ごなしに否定することはせず、子供が将来その企業で何をやりたいのか聞き、その夢に共感してあげてください。その上で、大手に行くメリットもあると伝えて、子供の視野を広げる手伝いをするのも良いでしょう。
もし子供の志望業界があまりにも非現実的である(航空会社、デベロッパー、広告代理店、出版社などの難関有名企業しか受けない等)場合は、その夢を受け止めつつ、「全落ち」という事態にならないように就活の戦略を練る必要があります。就活塾キャリアアカデミーにも毎年、難関企業を志望する就活生が来ますが、「全落ち」を避けるために受ける企業の数、レベルについては、講師と一緒に詳細に話し合って決めていきます。

スマホをいじったり、遊んでばかりで就活が進んでいないと見受けられるとき

就活に身が入らないのには、必ず理由があります。多くの場合、そのような就活生は「将来やりたいことがなく、行きたい会社が見つからない」「働く意義が見いだせない、働きたくない」といった悩みを抱えています。そのような悩みを抱えた就活生に対して、親がどれだけ心配したり、怒ったりしても、問題は解決しません。そのような学生であっても、必ずやりたい仕事はあるはずなので、その眠っている「やりたいこと」を引き出していく作業が必要です。その作業は、子供一人ではなかなか進まないことが多いので、第三者のプロを介入させることがおすすめです。就活塾の講師は、やりたいことが見つからない学生へのコンサルティングを得意としています。このようなタイプの就活生こそ就活塾に行くことをおすすめします。今までの経験上、最初は「やりたいことが見つからない」と言っていた就活生も、就活塾に通い就活を続けていれば、いずれ納得のいく会社に内定を取っていきます。また、このようなタイプの就活生は、就活の動きはじめが遅く、長引いてしまうことがしばしばです。親は早い段階で子供に就活塾を勧めてみるのが有効でしょう。