就活の面接は緊張して、いつもどおりに話せないこともしばしばあります。
本番の面接で失敗しないためには、何回も練習をしておくことが大切です。
大学のキャリアセンターやハローワークでも面接の練習はしてもらうことができますが、予約が取りづらかったりと、準備が万端と言えるまで練習をすることはなかなか難しいのが現状です。
そのため面接の練習のために、ぜひ親を活用してみてください。親に面接官を頼んで、本番と同じように質問をしてもらいましょう。面接は回数を重ねるごとに上達していき、内定の確率も上がります。
この記事では、親に面接練習を手伝ってもらう方法と注意点についてご紹介します。また、面接で頻出の質問を集めた質問リストも掲載します。ぜひ、親と練習する際には、この質問リストを活用してください。

手伝ってもらう方法&注意点

1.できるだけ本番と似た状況を作る

面接練習をするときは、できるだけ本番と似た状況で行ってください。
面接官役の親と就活生の自分の座る位置は、机を一つ隔てた下の写真のような状態が良いでしょう。
緊張感を高めるために、本番と似た状況を作りましょう。

※面接練習のフォーメーション例

2.4つのポイントをチェックしてもらう

面接練習中は、親に4つのポイントをチェックしてもらってください。練習終了後、4つのポイントをクリアしていたかどうか、フィードバックをもらってください。

ポイント1 表情

面接中の表情は暗くないか、笑顔はあるか、をチェックしてもらってください。

ポイント2 声の大きさ

声が小さくて聞き取りづらいことはないか、ボソボソ喋っていないか、をチェックしてもらってください。

ポイント3 話の長さ

質問に対する答えが適切な長さかどうかをチェックしてもらってください。人間は、一定以上の長さの話は理解できないと言われています。質問に対して答えるときは、30秒程度に収めることを意識してください。

ポイント4 結論から話しているか

質問に対して答えるとき、結論から話せているかチェックしてもらってください。

例)
「学生時代に力を入れて取り組んだことを教えて下さい」

☓ 私は大学時代、ソフトボール部に所属しており、3年次には主将を務めました。その際のチームマネジメントに力を入れて取り組みました。
○ ソフトボール部でのチームマネジメントに力を入れて取り組みました。

3.親だけのアドバイスに頼らない

面接練習をしてもらうことは良いことですが、親だけのアドバイスに頼るのは危険です。
明確な答えがある大学受験等のテストとは違い、就活の面接は、企業ごと、面接官ごとに、就活生に求めているものが違います。したがって、どのように面接すれば良いのかは、一回一回異なります。
よって、一人の意見に頼ることはリスクになります。複数の人、それもできるだけ就活事情に詳しい人の意見を聞くことが、リスクの分散につながります。
大学のキャリアセンターもぜひ活用してください。また、面接の練習などを重点的に行ってくれる「就活の塾」もあります。人事採用経験者から話を聞くこともできます。効果的に使えば、就活を有利に進めることができます。

【付録】面接頻出質問リスト

就活面接でよく聞かれる質問を集めました。
親との練習では、ぜひこのリストの中の質問をしてみてください。

・自己紹介を簡単にしてください。

・学生時代に力を入れて取り組んだことを教えて下さい。

・志望動機を教えて下さい。

・自己PRをしてください。

・入社したら、どのような仕事をやりたいですか。

・弊社は第一志望ですか。

・趣味を教えて下さい。

・長所・短所を教えて下さい。

・最後に何か聞いておきたいことはありますか。