「就職活動に親が介入してきてうるさい」
「最近の就活状況を知らないくせに、あれこれ口出しされて困る」
このような悩みを抱えている就活生は多くいるのではないでしょうか。
就活に親が介入してくるのは気分の良いことではないかもしれません。しかし、親の介入は、子供のことを心配しているからこそとも言えます。どうせなら、上手に親を活用して、就活を有利に進めるのが良いでしょう。この記事では、就活での親の活用方法を3通りご紹介します。

就活での親の活用方法

1.行きたい会社のOBOGを紹介してもらう


行きたい会社のOBOG訪問することは、内定獲得のために有利になります。しかし、特定の会社のOBOG探しは、難航することもしばしば。歴史ある体育会系の部活や大きなサークルに所属している人は、部活・サークル内のOBOGをたどれば、比較的簡単にOBOGを見つけることができるかもしれませんが、そうではない人は、大学の名簿から電話をかけたり、企業の人事にかけあったりと、かなり面倒くさい手続きが必要になります。
そこで、自分の志望企業に勤務している知り合いがいないか、親に聞いてみてください。紹介してもらえるのであれば、通常のOBOG訪問よりも簡単にアポイントを取ることができるでしょう。親の知り合いのOBOGは、自分で探してくるOBOGよりも年齢が高く、役職のある方である可能性が高いです。若手社員よりも、会社の経営や内部事情について詳しい話が聞けるかもしれません。
マナーには気を配って、聞きたいことをしっかり準備して望めば、大きな収穫を得ることができるでしょう。

2.自己分析・面接の練習を手伝ってもらう

親に自己分析や面接を手伝ってもらう方法もあります。
就活では、自分のどのような特徴を企業にアピールするか決める際に「自己分析」をすることになります。一般的な自己分析の方法は、まず自分で人生を振り返ってみる、その次に客観的な自分の印象を他人に聞いてみる、というものになります。自分の客観的な評価は、企業で人事をしていた人に聞くのが、一番適切だと言われています。しかし、人事経験者が自分の周りにいない場合は、両親に聞くのも良い方法です。自分の「長所」と「短所」について、両親に聞いてみましょう。短所を聞く際は、遠慮せず本当のことを言ってほしい、ということを伝えましょう。
また、面接練習を手伝ってもらうこともできます。面接は場数を踏むほど上達していくものです。親に面接官役になって、面接でよく聞かれる質問をしてもらうと、良い練習になるでしょう。面接の練習方法については、下記の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

親に就活の面接練習を手伝ってもらう方法と注意点【質問リスト付】

自己分析・面接を親に手伝ってもらう際の注意点としては、親の意見のみを聞くのはよくない、ということです。就活は、唯一の正解がある受験勉強のようなテストとは違い、企業ごと面接官ごとに求められているものが変わってくるものです。例えば、証券会社では、年配のお客様に好かれるような明るい体育会系の学生が好まれる一方、IT業界では多少コミュニケーションが苦手でも論理的に考えられる学生が好かれる、と言います。親の社会人経験によるアドバイスのみでは、偏ってしまう危険性があります。親の意見はあくまで一意見で、鵜呑みにしてしまうのは良くありません。できるだけ、親以外の社会人経験のある人のアドバイスも取り入れるのが、内定への近道です。

3.お金のサポートをお願いする

最後に、親に就活に必要なお金をサポートしてもらうことをおすすめします。
就活は、スーツ代、交通費、カフェ代、など何かとお金がかかります。親に負担をかけるのは申し訳ない、親には頼らずバイトで稼いだお金で工面をしたい、と思うかもしれません。しかし、就活のお金を稼ぐためにバイトを頑張ったために、就活にかける時間が少なくなり、結果的に不本意な就職先になってしまった、というような場合、最悪で生涯賃金1億円の差が出てしまうと言われています。
今は就活を頑張って出世払いをする、という気持ちで、親にお金のサポートをお願いするのが、長い目で見て効率的なお金の使い方と言えます。

まとめ

この記事では、就活で親を上手く活用する方法として「行きたい会社のOBOGを紹介してもらう」「自己分析・面接の練習を手伝ってもらう」「お金のサポートをお願いする」の3つを紹介しました。
ぜひ、親を上手く活用して、就活を有利にすすめてください。また、この記事を読んでいる親御さんがいらっしゃったら、この3つを意識して、お子さんの就活を見守っていただければと思います。