子供が就活の一次面接でばかり落ちてしまうのは、なぜなのでしょうか。
一次面接は二次面接や最終面接とは大きく異なります。最終面接だと役員や部長などの採用権限も持つ人が面接するのに対し、一次面接は人事で採用担当や若手社員が面接官であることが多いです。
この記事では、よくある「落ちる原因」と親がチェックしたいポイントについてご紹介します。

1.面接の基本ができていない

「面接の基本ができていない」、まずはこの可能性が一番高いと考えられます。
第一に就活生の見た目全般についてです。一次面接はほかの面接と比べて時間が短いため、第一印象が重要です。髪の長さに問題はないでしょうか、スーツにしわがないでしょうか。細かいことですがこれらの乱れは目立ち、悪い印象を与えます。
次に入室時です。ノック、お辞儀するタイミング、挨拶から着席までの一連の流れは大丈夫でしょうか。お辞儀のタイミングや着席のタイミングを間違えることが多いようです。ドアの前でお辞儀、椅子の横でお辞儀、着席は面接官から指示があってからです。本番前に何回か取り組むと、当日の失敗を防げます。
また着席時です。座っている際の姿勢、面接官に目を向けているか、手や足の位置などの問題はないでしょうか?面接官に向かって話すことを心掛けましょう。ずっと下を向いているようでは、面接官からの印象がよくないでしょう。
最後に退出時です。起立した後やドアの前でのお辞儀、お礼のあいさつ、ドアを静かに閉めているか、すべてが重要です。ドアを静かに閉められなかったら、面接官に不快でしょう。静かに閉めるため、ドアに手をあてるなどの工夫が求められます。
以上面接の基本に問題がある場合についてでした。これらの基本がかけていることによって、一次面接を通過できないのかもしれません。
これらの項目は、少しの心がけで改善できるものです。ぜひ、親御さんがお子さんにアドバイスしてあげられると良いでしょう。

2.会話が成立していない

一次面接で落ちてしまう理由、次に挙げられるのが、面接官との会話が成立していない、ということです。面接官の質問に対して、答えになっていないことが考えられます。よく質問を聞くとともに、十分な返答が求められます。
ここでのポイントは2つあります。まず、返答の方法として「1.まず答えを述べ、2.その補足的な内容を後で述べる」というような流れが基本です。いいたいことが伝わらない場合、2.から1.を述べることで、話がよくわからず、面接官の困惑することがよくあると考えられます。そのため言いたいこと、つまり答えから述べるように意識するとよいです。
また、面接官の質問がわからなかった場合、質問について聞き返すのも適切だと思われます。質問内容がよくわからずに返答することで、会話が成立しないことが多々あります。そのようになって評価を下げるよりは、質問の本質を聞き直して適切な返答ができるとベストです。
一次面接での返答の方法と質問の意図の汲み方についてでした。これら両方できないと就活生と面接官の会話が成立しません。この改善のためには、とにかく面接の練習を積むことが必要です。また、面接に対してのフィードバックも行ってもらうとより良いでしょう。面接の練習は、就活塾などで行うことができます。就活塾をお子さんにすすめてみるのも一つの方法です。

3.部下としたいと感じてもらえない

人事や若手社員が面接官であることを考えると、重要になることです。過去の体験などを就活生が話す際、部下としたら扱いにくそうな経験を話しているかもしれません。特に若手社員でしたら、その就活生が入社後、直属の上司として新入社員の教育係を担当する可能性が高いです。そのときにどのような新入社員なら、さまざまな業務をこころよく教えたいと感じるでしょうか。「素直に聞いてくれる雰囲気か」、「真面目であるか」、さまざまな要素があると思われます。そのため、面接官にチームなどで取り組んだ体験を話す際、自分が先輩に対してどのようなふるまいを取ったか、話すときは要注意でしょう。素直さやまじめさの出るエピソードを話せると、面接官からの評価が上がる可能性が高まります。
一度、上下関係が伴う体験について整理するとよいでしょう。そして、上司の目線にたって、話すべき体験を考えるとよいです。その整理によって、もしかしたら、面接官に話さない方のいいことが見えてくるかもしれません。何を話すべきか、話さないべきかは、就活生一人ではなかなか決めることは難しいです。ここも就活塾などの就活カウンセラーに相談すると良いかも知れません。

まとめ

一次面接で見られているのは、基本的なスキルです。
親御さんもぜひ、社会人の視点から、お子さんのアドバイスをしてあげると良いでしょう。